超音波治療器の特徴について

超音波治療は、超音波(高周波音波)を使用して身体の内部組織を治療する方法です。

超音波治療の主な利点には以下があります:

  • 疼痛緩和:超音波の振動が深部組織に働きかけ、痛みを軽減します。当院で使用する超音波は最大で9cmまで深く入るため、深部の痛みのある部位にも有効です。
  • 治癒促進:超音波治療は、体の内部の細胞を活性化させることで、傷ついた組織の修復を助けます。例えば、捻挫や筋肉の損傷がある場合、超音波の振動が細胞の活動を高め、血流を良くすることで、治癒が早まります。これは、体が自然に持つ治癒力をサポートする効果があります。簡単に言えば、超音波治療を受けることで、けがや痛みが早く治るように体を助けてくれるのです。
  • 筋肉の緊張緩和:超音波の熱効果が筋肉の緊張を緩和します。
  • 骨折治癒の促進:超音波治療は骨折部位の治癒を促進する効果があります。超音波の振動が細胞活動を活性化させることで、骨の再生をサポートし、骨折部位の結合を早めます。また、血流を改善することで栄養素と酸素の供給が増え、骨の修復が効率的に行われます。これにより、骨折の治癒期間を短縮することが期待されます。

治療中は、治療器具を皮膚に接触させ、特殊な超音波ジェルを使用して超音波の伝導を助けます。治療時間は通常1〜5分程度で、患者さんの状態や治療の目的に応じて調整されます。

超音波治療はほとんど痛みを感じることなく受けられるため、痛みに敏感な方でも安心してご利用いただけます。

骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れには、48〜72時間経過後から使用するのが効果的です。また、慢性的な肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)、腰痛、膝痛にも非常に効果があります。

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