こんにちは、尾山台駅前整骨院の岸本です。
今回は、よく問い合わせいただくアキュスコープと超音波治療器どちらがいいのかという質問を解説していきます。
超音波治療器は素晴らしい治療機器であり、この記事では超音波治療器を否定するものではありません。あらかじめご了承ください。
ネットが発達し、保護者さんも骨折の治療法の情報を簡単に得られるようになりました。
しかし、逆に骨折に対しての情報があふれかえってしまい「何が正しい情報なのかわからい」、「電気治療がいいのか」、「うちの子は超音波治療の方がいいのか」という質問を受けることも多くなりました。
今回は普段から正規の販売業者さんから直接講習を受け、臨床でも子供の骨折に対してアキュスコープを使っている岸本が簡単に解説します。
まず骨端線についての基礎知識
成長期の骨には成長軟骨というものがあります。
これは大人の骨になる前の骨の赤ちゃんのことで、大人になるにつれて骨が長くなるための成長ポイントになります。
画像で見ると、この骨の両端の透明の部分です。
カルシウムの分子が多いと白く映りますが、カルシウム成分ではなく水分と軟骨成分の多い軟骨はエックス線を通してしまうためこのように透明な像が映ります。
これがレントゲンで見た成長軟骨(骨端成長軟骨)です。
骨端線
http://www.kobekids.net/shincho/ikuzihou.html
この部分を起点に骨が長くなる方向へ成長していきます。
骨端線と超音波治療機器
超音波治療は成人の骨折の治癒に対して、約40%早く癒合を認めるとの論文も出ています。
成長軟骨がある世代(0-高校生前後)の骨折や骨のヒビに関しては、禁忌(絶対に行ってはいけない)となっています。
理由は、骨に成長障害を起こしてしまう可能性があるからです。
身体の組織における成長障害は、身体の一部の組織や器官の発達が通常よりも遅れたり、適切に成熟しなかったりする状態を指します。以下にいくつかの身体の組織における成長障害の例を挙げます。
- 骨の成長障害:骨の成長障害は、身長の遅れや骨の形状の異常を引き起こすことがあります。骨が正常に成長しない場合、身長が通常よりも低くなったり、骨の異常が見られたりすることがあります。例えば、骨幹性矮小症や骨異形成症などがあります。
- 筋肉の発達障害:筋肉の発達障害は、筋力や運動能力の低下を引き起こすことがあります。筋肉が正常に成長しない場合、身体のバランスや運動制御に問題が生じることがあります。例えば、筋ジストロフィーなどがあります
- 内臓の成長障害:内臓の成長障害は、内臓器官の発達や機能に影響を与えることがあります。内臓の成長障害は、消化器系や循環器系、呼吸器系など、さまざまな内臓器官に関わる問題を引き起こす可能性があります。例えば、先天性心疾患や消化器奇形などがあります
- 神経組織の成長障害:神経組織の成長障害は、神経系の発達や機能に影響を与えることがあります。これには、知能の遅れや神経学的な問題が含まれます。例えば、遺伝性の知的障害や発達遅延などがあります。
下の画像は、当院スタッフの指です。
超音波治療が原因のものではありませんが、成長障害を起こしてしまった結果指の長さに左右差が出てしまっています。
※この指は拳の骨が折れた状態で2か月格闘技を続けてしまい、成長軟骨が破壊されてしまったものです。
まだ、指だから良かったですがこの現象は適切な施術を行わないと
- 脛の骨
- 手首の骨
など骨端成長軟骨があればどの骨でも起こることがあります。
「こんな成長障害が起こるなんて…」、「じゃあ、どうやって早くなおせばいいの」、「来月に子供の大会を控えているのに」、「早く痛そうにしている子供を楽にしてあげたい」と焦る気持ちがあるとは思われますがご安心ください。
アキュスコープは骨端線にも治療ができます
アキュスコープであれば超音波のような成長障害を起こすことなく骨折の早期治癒を狙うことができます。
ぶっちゃけたことを言うと、リスクは負わずに最善の選択をした方が良いと思います。
その点アキュスコープであれば
- 成長障害のリスクなく
- 早期鎮痛
- 早期骨癒合
を目指した治療ができます。
アキュスコープだけでは早期治癒は望めません。
骨折の早期癒合の治療方針として、
- 患部を動揺させない→固定
- 適切な刺激を行い癒合を促進する→施術
- 細胞の成長を促進する→アキュスコープや超音波治療
が原則です。
ブログを最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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