導入する超音波画像診断装置の詳細について

-エコーともいい、超音波を用いた画像解析装置。これにより、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷等の検査が可能となる。-整骨院/柔道整復師は、医師ではないので「診断」ではなく「検査」を行います。従って、内蔵など怪我以外の診察に用いる行為は業務を逸脱する。

(超音波画像診断装置診察風景を差し込む風景)

-患部の内部の様子を、直接画像で確認できることで損傷の箇所や程度も一目瞭然。今までの問診や触診による判断よりも、更に確信を持って治療に臨めるうえ、治療方針も立てやすいという利点があります。

-超音波画像診断装置は損傷部分に超音波を直接照射してそれを画像化します。

-同一密度の組織内では超音波が直進しますが、密度の異なる境界面では反射と散乱が生じます。それにより、病変箇所の特定や程度が分かります。

-例えば、筋肉と骨では、筋肉が薄い白色で、骨は逆に濃い白色に描画されたり、血腫は明らかに濃く描画されるなど、組織毎に超音波の反射が異なることから描画される画像に色調や濃度の変化が現れるのです。

超音波画像診断装置のメリットについて

  • まず、人体に無害であること。
  • レントゲンやCTと異なり、人体に直接放射線を浴びることがありませんので、
  • 小さなお子様や妊娠中の方でも安心してご使用いただくことができます。
  • また、人体に無害なので、繰り返し使用して経過を観察することができます。
  • 更にリアルタイムで状態を確認できること。
  • 筋肉や関節を動かしながら観察できるので、よりリアルに患部が検査できます。
  • 動画や画像として保存することも可能です。
  • また、筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の観察に優れています。
  • レントゲンやCTには映らない、つまり観察が不可能な軟部組織の損傷等ですが、この超音波画像診断装置/エコーでは検査・観察が可能です。

よく交通事故にありがちな「レントゲンで骨には異常がないから大丈夫ですよと医師に診断されても、違和感や痛みに悩まされることがしばしばありますが、これらの症状は軟部組織の損傷によることが少なくありません。そういったレントゲンでは分からない・映らない筋肉・腱・靭帯当の軟部組織を

くまなく検査できます。もちろん骨折の有無も観察できます。

超音波画像診断装置のデメリットについて

デメリットは再現性を得られない点です。

固定して使用する機器ではないので、毎回同じ部位を検査するにしても同じ環境(機器をあてる位置や角度、患部の力の入り加減)を再現するのは事実上困難で時系列で患部の変化を全く同じ環境で見る事は難しいといえます。しかし、目的の部位を診察するに際しては目印が基本的に決まっておりますのである程度は再現することできます。

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