【後編】炎症物質の摂取について

こんにちは、須田大貴です。

さてさて、やっと後編になります。

前回は、消化不良とアトピーについて書きましたね。

あわせて読みたい
【多分前編】アトピー&食事&炎症物質摂取の話の前に…消化不良の話がないと説得力がない。 こんにちは、尾山台駅前整骨院です。今日はアトピーと炎症物質の摂取の話の前に『消化不良』の話の前に【消化不良の話】をしていきます。 【検索すると出てくるアトピー...
前回の話の要約

アトピーの患者さんはほとんどの人が消化不良を起こしています。

理由は多々ありますが、多いのは交感神経優位と炎症物質の摂取です。

消化不良にも種類があり、

  • 消化酵素が出ていないタイプ
  • 内臓の動きが悪いタイプ
  • それらの複合型

この3つがあります。

消化不良の最大の害は炎症物質を腸の中で作ってしまう事で、作られた炎症物質は血管に入り逆流することがアトピーの発症や難治性に大きくかかわると考えられています。

『炎症物質ってなに?』『何に気を付ければいいの?』

ご安心ください。このブログで何に気を付ければいいのか紹介します。

今回の記事では、炎症物質特に食べ物について紹介したいと思います。

もくじ

炎症物質とは

炎症物質とは、消化不良と共に人体に取り入れることで内臓を含めた全身に炎症を生じてしまう物質の事を言います。

体の中に入る爆弾のようなものです。

あくまで今回は食べ物に関してですが、PM2.5や黄砂なども炎症物質に当たります。

炎症物質で何が起こるのか

炎症物質は、胃腸の中に入るとそのような反応があるのでしょうか?

それは、腸の破壊や腸内細菌のアンバランスが起こります。

腸の破壊とは腸の壁や栄養を吸収する突起が壊れてしまう状態で、腸内環境の破壊とは腸の中にいる善玉菌、悪玉菌、日和見菌のアンバランスが起こります。

日和見(ひよりみ)菌とは?

腸内における日和見菌とは、善玉菌と悪玉菌の中間にいる菌のことで全体の70%前後を占めます。

なぜ中間なのかというと、善玉菌と悪玉菌の多い方に味方する傾向があるからです。

例えば、

  • 善玉菌20%:悪玉菌10%:日和見菌70%=善玉菌100%
  • 善玉菌10%:悪玉菌20%:日和見菌70%=悪玉菌100%

という具合に腸内細菌の比率が変わります。

※あくまで極端な例ですが

須田先生

要は、都合のいい奴ってことです。

腸の破壊とは?

腸の破壊とは何が起こっているのでしょうか?

それは腸に穴が空いてしまうのです。

画像で見るとこんな感じです。

この血管の中に漏れ出たものたちが体に害を及ぼします。

腸から全身炎症へ

消化とは、大きい物質(大きい分子)を小さな物質(小さな分子)にするプロセスのことです。

分子を大きいものから、小さいものにするのにも理由があります。

それは、免疫が反応しないようにするためです。人間の身体は、もともと腸に穴も開いていなければ、消化不良も起こしませんでした。

なので、大きい分子が血管に流れることを免疫が許さないため【異物】として処理を行います。

それが免疫です。

リーキーガットと免疫と炎症

免疫とは身体を守るためのシステムのことです。免疫システムは、私たちの体を守るために、外からやってくる悪いもの、例えば風邪をひきそうなウイルスや細菌、体に入ってくることを防いだり、もし入ってしまったら炎症を起こして攻撃したりするんです。

外からやってきた異物を排除するのが免疫の役割なんです。

腸から漏れ出て血管の中に入った高分子物質も身体にとっては異物なんです。そのため体は異物に対して血管の中で炎症お子起こしながら攻撃するという免疫手段をもって異物を分解排除しようとします。

その過程で、炎症が全身に広がり慢性炎症が起こります。

これが、アトピー発症の要因や難治性の理由であり,同時に全身炎症を取り除くために生活毒素を無くさなくてはいけない理由なんです。

添加物のあれこれ

では、一覧で見ていきましょう。

量が多いのです。

全部は無理だと思いますがなるべく生活の中から除去できるといいですね。

トランス脂肪酸について

トランス脂肪酸は、食品の中に存在する一種の脂肪酸です。これは、食品メーカーが食品を加工する過程で生成されることがあり、食品の保存性や風味を改善するために使われています。ただし、私たちの体にとってはよろしくない側面もあることが研究で示されています。

腸との関係

トランス脂肪酸は、腸内環境に影響を及ぼす可能性があります。健康な腸内環境は、免疫システムや栄養吸収に影響を与えるため、そのバランスは非常に大切です。トランス脂肪酸が摂取されると、腸内の微生物叢(腸内細菌の集まり)に変化をもたらし、健康な状態を損なう可能性があります。

炎症と免疫の影響

トランス脂肪酸は、腸内炎症を引き起こす可能性があると考えられています。炎症が慢性化すると、免疫系が乱れることがあり、アレルギーや自己免疫疾患などの健康問題が発生する可能性があります。

白砂糖

白砂糖は腸内環境を乱します。

いわゆる悪玉菌(大腸菌)というのは糖質で発酵反応を起こし、数がめちゃくちゃ増えます。
悪玉菌の数が増えてしまうとその分菌から毒素が出て、炎症を起こします。実験的に砂糖類を取ってみてお腹がパンパンに膨れてきたら、腸で発酵を起こしている可能性が高いため注意が必要です。

食いしばりの原因

食いしばりの原因の多くは血糖値のコントロールができていないために起こります。

血糖値のコントロールがうまくできていない例として

  • 食後二時間するとすぐにお腹が空いてくる
  • お腹が空くとイライラする
  • 空腹時に動悸がする

などです。

アトピーの<br>患者さん

アトピーや皮膚が弱くて、耳の下が切れてしまうのは食いしばりのせいです。

今度ブログで書きます。

小麦

小麦に含まれるグルテンは小腸のタイトジャンクションを破壊します。

また、グルテン自体も炎症性の物質のためタイトジャンクションを破壊しながら炎症物質を全身にぶちまけるように循環していきます。

カンジタ菌の腐食媒体

また、カンジタ菌が繁殖しやすくなる腐敗媒体の1つでもあります。

発酵しやすいものは腐敗もしやすいです。小麦のほかにも、カンジタ菌が体の中に多いと漬物や発酵食品でも腐敗の媒体になりやすくなります。

リーキーガットになりやすい原因で一番多くてやめられないのが、小麦なんです。

それは、生活の一部として我々の食生活に浸透しているからで、
パン、ラーメン、揚げ物の衣など今の日本人とは切れない関係となってしまいました。

あまりにも体の状態が悪い方には、小麦の置き換えをしていただくようにしています。

全ての添加物

もちろんです。以下に、挙げられた食品添加物の詳細な体への悪影響について説明します。

アスパルテーム(甘味料)

アスパルテームは低カロリーの人工甘味料ですが、一部の人々には頭痛やめまい、消化器系の不調を引き起こすことがあります。

アステルパームは腸での分解過程で、アミノ酸と有害なメタノールに分解され肝臓でさらに分解されます。

メタノールは一般的にはメチルアルコールと呼ばれます。

メチルアルコールは大人が飲むアルコールとは違い超有害で毒性が高く(調べればいくらで

も出てきます)脳や肝臓にとても有毒です。消毒液、家庭用の掃除洗剤、殺菌剤などに使われていますし、あんなものは子供には飲ませたくないですよね。ちなみに、メチルアルコールの作用である殺菌=腸内細菌は死にますので腸内環境は確実に悪化します。

また、直接的な害としてアステルパームは上気道炎、アレルギー性上気道炎を悪化させるとの研究結果がありました。

アレルギーを引き起こすと炎症を抑える目に使われるコルチゾルが永遠と使われます。上気道の免疫が下がってしまうと、炎症症状が首にも表れアトピーを悪化させるのではないかと考察されます。

また、上気道のだけではなく肺にも炎症数値が認められたためもしかしたら胸部や背中のアトピーにもかかわるのかもしれません。

論文置いておきます。KAKEN

タール色素(着色料)

タール色素は一部の食品や飲料の着色に使用されますが、長期間の摂取によって発がん性の物質を生成する可能性があります。特に赤色3号や4号などの一部のタール色素が注意されています。

一般に言われる、食紅です。

タールは原材料は石油になります。

最近では、法律で禁止されている着色料や天然系の着色料があります。

すごい個人的な話になるのですが、そもそも腸内環境を壊すようなお菓子や加工しているなーと思ったら食べなければあまり害はないんじゃないかな?と思ってます。

着色料を気にする前にそっちを気にした方が健康にはいいと思います。

カラギーナン(増粘剤)

カラギーナンは乳製品や加工肉製品などで使用される増粘剤ですが、一部の研究で過剰摂取が腸の炎症を引き起こす可能性が示唆されています。

その理由は、一緒に食べたもののゲル化現象にあります。

ゲル化により、食べ物を胃腸の中に移動させるのに時間がかかり、消化不良を起こします。

また、原材料が海藻類のため腸で発酵現象を起こしお腹の張りを生じます。発酵の際にガスが生じ、内側から膨張することで腸に引き裂かれるような力が働きタイトジャンクションに負担がかかり、リーキーガットを助長させることになります。

シリコーン(反発剤)

シリコーンは食品添加物というよりは、容器などになります。

シリコンスチーマーなどはいい例ですね。

調べてみたのですが、シリコンの害は過熱と経年劣化により揮発することで人体に害を与えます。その害は消化器系の臓器への炎症とアレルギーを引き起こしてしまうとの事でした。

シリコンスチーマーなどは耐久年数や、劣化具合を見て早めに交換しておくのがおすすめです。

果糖ブドウ糖液等(甘味料)

果糖ブドウ糖液糖はトウモロコシから取り出された糖分です。

物は使いようですが、基本身体にとって最悪です。

理由は血糖値のコントロールコントロールができなくなり血糖値スパイクを起こすからです。

血糖値スパイクとは?

血糖値スパイクとは、血糖値が急激に上がった1-2時間後、急激に下がることを言います。

それにより、

  • 急激な眠気
  • 起こりやすい
  • 気分が落ち込む
  • 動悸 などが起こります。

図を見て頂くとこんな感じです。

血糖値スパイクを起こすと,アドレナリンを出しすぎてしまい副腎が過労状態になってしまいます。

それが副腎疲労です。副腎疲労については別のブログで書きますが、代表的な症状は

  • 朝起きられない、午前中は集中力がない
  • 甘いものやしょっぱいものが大好き(テリヤキバーガー が人気の理由の1つです。)
  • カフェイン入りの飲み物の常飲

昔の私です。

モノグルタミン酸ナトリウム(化学調味料・うまみ調味料)

グルタミン酸はいわゆる【旨味】を強化するための調味料です。

手軽に大量にとれる化学調味料は脳神経の興奮にさせ副腎皮質ホルモンを大量に放出してしまうことが問題になります。いわゆる興奮剤のような作用をします。

この時、交感神経優位になることで

  1. 血糖値が高値になりやすい
  2. 血圧が上がりやすい
  3. 交感神経で内臓は動きが悪くなる
  4. 消化不良が起こる
  5. 炎症が起こる
  6. 肝機能低下が起きる

この順番で炎症が起こります。

このグルタミン酸は許容量を摂取する分には問題がありませんが、体が疲れているとき頭がぼーっとするときにラーメン二郎の様なガツンと化学物質は最悪です。食べた後元気になった感じがしますが、あれは体が回復したのではなく、脳が興奮しているからなんです。

ミトコンドリアが動いてないとグルタミン酸は使えない

ミトコンドリアとは細胞の中にあるエネルギーを作る装置です。

↓こんなやつ↓
生物の教科書だと緑色ですが、本当は赤色です。

脳への影響

エネルギーを作る際にグルタミン酸を分解したものを使います。

が、

  • 血糖値スパイク連発している
  • 慢性疲労
  • ステロイドを飲んでいる
  • 肝機能低下

とエネルギーをうまく作れないのでグルタミン酸があまります。

と、どうなるのでしょうか?

脳がめちゃくちゃ興奮します。

グルタミンは肝臓で分解され、全身に回ります。それが全身の細胞で糖と共に再度分解されたり結合することでエネルギーを作り出します。

しかし、細胞の中に糖を取り込めない場合グルタミン酸は体の中に余り、それが脳に回ると神経伝達に興奮作用を与えます。

興奮作用は体にとっては緊張と同じなので、コルチゾルの分泌が起こります。そして、交感神経優位状態が続きますから、次第に副腎は疲労していき炎症を抑えるコルチゾルが分泌されなくなることでアトピーは悪化していくのです。

ナッツ類

ナッツ類はかゆみの原因となるヒスタミンや、カビが付着しているケースがあります。

健康食品と言われていますが、個人的にはメリットよりもデメリットの方が多いのかなと思うのが正直なところ。

カビ類は、前回のブログで出てきた回盲弁を刺激します。

簡単におさらいすると回盲弁は、大腸と小腸のつなぎ目です。

このつなぎ目は巾着袋のような構造をしており、袋の口(弁)が閉じたままor袋の口(弁)が空いたままになります。

そうすると…

弁の口が空いたまま

弁の口が空いたままだと、大腸から大腸菌が小腸へ逆流します

弁の口が閉じたまま

小腸から大腸へ食べ物が送られず、小腸で腐敗反応を起こします

どちらにしろ菌の繁殖から炎症物質を生じ、全身炎症を生じます。

菌が繁殖・死亡したときにガスが発生します。そのガスが有毒で、血管の中で炎症を起こしてしまいます。それどころか、近くにある椎間板の炎症も起こしますのでぎっくり腰にもなりやすいのです。

今日はここまで

今回のブログはここまでとさせていただきます。

たまに新しい情報を仕入れたら、更新しますのでたまに見てみてください!

もくじ