【多分前編】アトピー&食事&炎症物質摂取の話の前に…消化不良の話がないと説得力がない。

須田先生

こんにちは、尾山台駅前整骨院です。
今日はアトピーと炎症物質の摂取の話の前に『消化不良』の話の前に【消化不良の話】をしていきます。

もくじ

検索すると出てくるアトピーの知識たち。

アトピーの食事について、調べてみるとたくさんの検索結果が出てきます。

『糖質は取ってはいけない、悪。』『タンパク質をたくさん食べるべきだ』『MCTオイルを一日三回飲むのだ』など沢山の知識が簡単に閲覧できるようになりました。
数多くの知識、これだけの優秀な人たちが知識を共有してくれればアトピーは治る…はずですが、現実はそうはいきません。

そう、炎症が減っていないのです。

アトピーの<br>患者さん

どれが正しいのかわからない…

+αで食べる・飲むだけが正しいのか?

私たちは、【アトピーとは全身の慢性炎症が皮膚にも表れた状態】と考えています。

炎症ですから、口から食べたり飲んだりする物の中に炎症物質がある場合アトピーがよくならない事があります。

それもそのはずで、どんどん体の中に炎症物質をため込んで体の中で炎症を起こしていれば皮膚での炎症はおさまりません。

そのため、炎症物質はできるだけ取らない方が良いと私たちは考えています。

須田先生

普段の食事から変えていくことで、症状の改善につながります。

まずは、身体に悪さをしているものを取り除く、それと同時に良質な食べものなどを摂取していきましょう。

アトピー患者さんの大前提、それは【消化不良】

先ほど、食べ物の炎症物質について述べました。

まことに申し訳ないのですが、今回は食べ物の炎症物質については書かずにアトピー患者さんの消化器系がどのようになっているのかを書きたいと思います。

なぜかというと、アトピー患者さんは体の中で消化不良を起こすことで、炎症物質を作ってしまっているのです。(下記で解説しています。)

まず、私たちがアトピー患者さんを診るときに【まぁ、こういうパターン多いよね】の1つに消化不良があります。

誰でも一度は感じたことがあるとは思いますが日常に多いのは、ご飯を食べた後の不調ですよね。

『ご飯を食べたらお腹が重い』『胃液があがってきた…』『油ものを食べると気持ち悪い』こんな経験は誰でもあると思います。

こんな時、おなかの中では何が起こっているのでしょうか?それを予備知識とし、そこからどのような体への負担が起こっているのか?を解説していきます。

そもそも消化不良とは…

消化不良とは食べ物を細かく分解できていない状態のことを言います。

消化不良があると、何を食べても炎症物質の元となり、せっかく体にいいものを食べても全く意味がありません(断言)。

うめごりくん

消化不良の分類についてみていきましょう。

消化不良の分類

簡単に分類すると3種類です。

簡単に分類するのは細かすぎてわからなくなるからです。あと文字数が二万字くらいになります。

分類は以下で、

  1. 消化酵素が出ていない
  2. 胃腸の動きが悪い
  3. 上記二つの複合型

になります。

この二つに共通するのは病気を除き、交感神経優位です。

そもそも、消化酵素は自律神経の副交感神経比率が高いときに最も分泌されます。

交感神経とは闘争・逃走時に優位になる神経です。
イライラしていたり・喧嘩する一歩手前・仕事の締め切りに追われていたり誰かから逃げている交感神経の時はお腹が空かないと思います。そういう時、人間は消化酵素が出ないようになっています。

消化酵素が出ていない

消化酵素はどこから出ているかご存じですか?

  • 口→唾液→糖質
  • 胃→胃液(ガストリン)→タンパク質
  • 膵臓→膵液→糖質&タンパク質&脂質
  • 胆嚢→胆汁→脂質
  • 腸全体→腸液→食べたものを運びやすくする

簡単に分けると五個です。

↓位置的にはこんな感じ↓

消化酵素は先ほど述べた通りに、副交感神経優位でないと出ずらくなります。

そもそも、消化酵素の役割とは

  • 栄養を吸収しやすい状態に分解すること
  • そして、殺菌です
消化酵素で殺菌?

消化された食べ物は基本無菌状態になります。(カビも)

それは、胃酸や胆汁などの消化酵素で殺菌されるからです。

胃酸はphでいうと1-2で強酸性、胆汁は約8.3でアルカリ性、膵液は8.5でアルカリ性で殺菌作用を持ちます。

そのため、殺菌作用のある消化酵素と食べ物が交わることでほぼ無菌状態になります。

しかし、この消化酵素が出ていない状態だと、どうなってしまうのか?

次の項で解説します。

消化酵素が出ていないとどうなるん?

消化酵素が出ていない時、口から入れた食べ物は胃腸の中でどうなってしまうのでしょうか?

結論から言うと【腐敗】に近い反応を起こします。

アトピーの<br>患者さん

え…腐るの??

食べ物には多かれ少なかれ、菌がついています。

豆知識ですが、腐敗も発酵も菌が増えることを言います。分類として、

  • 発酵→人の役に立つ
  • 腐敗→人に有害

で分類することができます。

つまり、今回のパターンは体に有害なんですよね…。

なぜ、有害なのか。

それは、残った菌類ウイルス+腸内の温度がキーワードになります。

腸内の温度はいつも【真夏】

このブログは丁度夏に差し掛かっている時期に書いているので患者様も想像しやすいかと思います。

腸の温度は常に40度近くあり、今の日本より暑いです。

まるでインドのよう。

真夏にテーブルの上に食べ物を放置したらどうなるでしょうか??

普通に菌が繁殖して腐りますよね?

菌は温度・湿度が大好物でこの現象は腸内でも同じようなことが起こります。

だって、無菌状態なのであれば腐敗できる菌がいないから、腐敗することなく正常な消化・吸収され体に栄養がめぐります。

しかし、各種消化酵素が出ていない状態では無菌状態にすることができないのです。

そうすると、

  • 消化不良の食べ物と共に
  • 残った菌やウイルスが
  • 40度の真夏にと同じ腸内に

約8時間~40時間放置されることになります。

梅谷先生

便秘の人はもっと長いんです。

そして、菌が増殖してその時に出す腐敗ガスや、菌の死骸から出る腐敗ガスから発生した主にこの二つの毒素が腸を通り抜け血管にから全身→皮膚へと運ばれます。

その結果、腸から皮膚に到達した毒素が炎症を起こし、ヒスタミンが反応すること(炎症に反応するかゆみを引き起こす炎症物質)がアトピー性皮膚炎を発症及び難治性(治りづらい)である原因の一つです。

胃腸の動きが悪い

先ほどの画像をもう一度見てみましょう。

交感神経優位だと、胃腸の動きがめっぽう悪くなります。

そうすると食べ物が渋滞を起こしてしまい、これまた消化不良となります。
交感神経で渋滞を起こしてしまうとある場所で通行止めが起こります。この場所はリンパ(免疫)がとても多いです。

つまり、リンパ=免疫反応=炎症が起こりやすくなります。

それが回盲弁というところです。

場所がここで、盲腸のお隣になります。(ちょうどいい画像が出てくるCANVAすごい…)

ここは小腸(回腸)と大腸である盲腸のつなぎ目です。
読んで字のごとく、
回(回腸)
盲(盲腸)
弁(閉じたり・開いたりする機能)です。

臨床所見

回盲弁は体の右側にあります。

なので、仰向けに寝て右の下腹部を触るととても張りがあるのが特徴的です。

ご自身で触ってみてもいいかもしれません。

回盲弁の役割

回盲弁は大腸に食べ物が送られる前の関所のようなもの。(見張り番)

ここで腸で繁殖した
・菌類
・ウイルス
を消化酵素以外にもリンパ球で殺し、それを感知して食べ物が小腸から大腸へ移動していいと許可を与える役割をしているのが回盲弁です。

そして、消化酵素が出ないタイプの何が起こるのか覚えていますか?

そうです、殺菌の不足と共に雑菌とウイルスが繁殖しているのです。

この回盲弁はリンパを使ってできるだけ菌やウイルスを大腸の手前で殺してから便として排泄する内臓ですが、消化不良で菌の増殖がある場合それらを殺すのに時間がかかります。
なので、食べ物が小腸から大腸へ移動することができなくなります。
結果的に、回盲弁の部分で渋滞を起こしてしまい、また菌が増殖するループに入ります。そして、そこで毒素がや菌自体が大量にいますから炎症を起こすと、弁の開閉機能が悪くなります。

恐怖の回盲弁障害

回盲弁は炎症により、開閉障害というものを起こします。

業界用語では、【オープン/クローズ】と言い、
回盲弁が開いたままの状態or回盲弁が閉じたままの状態
の状態のことを指します。

今からそれらを解説していきます。

回盲弁オープン障害

オープン障害は、炎症や食べ物の影響により回盲弁が開いたままになってしまう状態の事を言います。

回盲弁が開いたままだと、大腸の中から小腸へ残渣(栄養を吸収した後の残りかす)が小腸に逆流してしまいます。

通常健康な小腸に大腸菌はいません。しかし、大腸から残渣と共に大腸菌が逆流し小腸の中に入ってしまうと、小腸の中で大腸菌が増殖してしまいます。

クローズ障害

クローズ障害は、炎症や食べ物により回盲弁が閉じたままになってしまう状態の事を言います。

この状態になると、回盲弁から大腸まで残渣が流れません。
そのため、消化不良で腐敗の進んだ残渣に追い打ち腐敗が起こります。

  • 腐敗が起こった残渣
  • 消化不良で増殖した菌
  • 死んだ細菌による腐敗ガス

により炎症が起こり、炎症物質が小腸から再吸収されることで全身の慢性炎症が生じてします。

回盲弁障害から起こる事

アトピーと回盲弁症候群はやはり切っても切り離せないものです。

やはり、アトピーと毒素は切っても切り離せないからです。

腸で腐敗した毒素⇒肝臓・腎臓(解毒臓器たち)⇒毒素が多いと解毒しきれない⇒皮膚に毒素が行く⇒炎症

という流れで炎症が起こります。

ですから、当院では炎症により起こった癒着があれば優しく柔らかくして回盲弁を正常な状態に戻します。

戻し方は

  • 頭蓋骨の調整
  • 第一頸椎調整
  • 反射点の調整
  • 直説法(回盲を直接リリース)
  • ほか10種類ほど

の手技を使い改善していきます。

他にも、先ほど記した通り肝臓や腎臓に対するケアも行っていきます。

セルフケアとして

セルフケアとして、まずはめちゃくちゃ噛みましょう

須田先生

僕は口の中で発行するんじゃないかっていうくらい噛みます。
なので、ご飯食べるのが本当に遅いです。

仮に心身の緊張があったとしても、噛めばとりあえず唾液が出ます。

唾液には糖を分解することのできる消化酵素が含まれます。唾液で糖質をできるだけ細かくします。
そして、よく噛むことでタンパク質である肉や魚を小さく胃腸に負担がかからないようにしましょう。

また、玄米を食べている方の中で、便の中に消化しきれていない玄米がある場合は、部突き米などにしましょう。

やめた方がいい食べ物リスト

  • ラーメン
  • パン
  • てゆうか、小麦全般
  • 生野菜 特に夏野菜
  • カレー(スパイス全般)←アトピーの患者さん、痒くなりません?
  • 砂糖
  • ナッツ類
  • 貝類

動画置き場

昔患者さんに送ったものがあったので添付しておきます

昔のパーマの須田が出てきます。

※一発撮りなのでたどたどしいのはご容赦ください。
※動画の中ではアトピーには触れていませんが、関わります
※素人編集なので誤字があります『生理不純』など…(すみません)

次は

次回こそ、炎症物質とアトピーの関係を説明します。

その前にどうしてもアトピー患者さん自身に

【今、身体がどうなっているのか?だから、これをしなきゃいけないのか。】

という事がわかってほしいがために書きました。

ちなみに、これ不妊症だろうが腰痛だろうが関係します。50肩だと少ないかな?

うめごりくん

ぜひ、アトピーでお困りの方や、周りの方にシェアしていただければ幸いです。

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